「マゼランだ」
「なんでマゼラン?」
「とある工作の材料にしようと思ったが、実は面白そうなのでそのままストレートに組んでしまった」
「どう組んだの?」
「プラの成形色を活かして、緑は汚しただけ。あとは白黒金を軽く入れて完成扱い」
「超手抜きモデリング!」
「でも、これ意外といいよ」
「えー」
「もちろん突っ込みどころ満載だけど、デザインの全体像は悪くない。むしろ見せ方をよく考えれば格好いい」
「なら何に文句があるんだよ」
「ガンダムのマニアはマゼランを愛してない。ざっと画像を検索した限り、細かく工作したマゼランは会っても、本当にかっこいいマゼランが出てこなかった。マゼランへの愛が無い」
「愛が無いってどういうことなんだよ」
「マゼランの価値を肯定すると、全ての人型兵器は雑魚ってことが暴露されてしまうからだろう」
「ひ~。モビルスーツの価値が否定されると、ガンダムの意味が無くなっちゃうよ」
「そこで、宇宙艦隊とモビルアーマーだけあれば良いと割り切れたらそれでもいいんだよ」
「なんてこった!」
「とりあえず、マゼランの基本ラインは良いのだから、問題点をとことん直すマゼラン改善計画はあっても良いかも知れない」
マゼランの特長 §
- 水上艦的なフォルムが埋まっている。しかも、上面と左右の3箇所
- 戦隊中央部が太く、対空銃座が12個も付いていてマッシブ感と緻密感がある
- 4つ並んだエンジンノズル
- 後方にも存在する窓らしいモールド
お勧めの作り方 §
「マゼランのお勧めの作り方ってあるかい?」
「ある。まずメーカーのやる気が見えないボールを捨てる」
「ひ~」
「上に付いてる砲は細かく作られているが下のマニピュレーターなんて左右が連続していてマニピュレーターに見えない。1体では全部抜けないのかも知れないけど、そこはこだわるところでも無いと思う」
「それから?」
「次にジムを捨てる」
「ひ~」
「執念深く細かくい作られているが、サイズ的に中途半端で似合わない」
「あくまでマゼランが主役ってことだね」
「マゼランを引き立たせるなら、窓がありそうなところには塗料で窓を描いていく方がいい。その方が人が乗ってる緻密感が出る。あとは砲塔だね。砲身基部を白く塗ってみたけど、これは意外と良かった。砲塔が目立つが、おかしなバランスの砲塔のおかしさまでは目立たない」
「それから」
「あとは汚そう。墨入れはあまり考えなくていい。というか、墨入れをした方が良いようなモールドはそれほど多くない。それより全体を汚そう。薄めた黒をわざとムラが出るように、いい加減に筆塗りするだけでいい」
「それから?」
「艦橋のウィングね。これは強調しよう。黄色系で派手すぎない色で。この模型では金色にしてあるが、それでも良いと思う。左右の補助艦橋を含め、上下方向に全部並んでいるとそれが印象的なアクセントになる」